2018-08-09

生産性アップのため「ToDoリスト」を手放すべき心理学的理由

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山本 マサヤ

【心理戦略コンサルタント&メンタリスト】 『心理学で人間の不思議を解き明かして社会実装する』 心理学を使って「人・企業の可能性を広げる」ため、心理学を駆使したマーケティング戦略立案や人材育成のセミナーを開催。 また、メンタリズムという心理誘導や読心術のエンターテイメントショーも行う。 トップランナー100人選出(クラウドワークス株式会社、株式会社サイバーエージェント)/MENSA所属 詳しい情報はについてはこちらから『about 山本マサヤ』 お仕事などのお問い合わせは『お問い合わせ』からご連絡ください。

こんにちは、メンタリストの山本マサヤです。

みなさんは、ToDoリストを作っていますか?
もし、使っているならば、今からToDoリストについて考え直してみませんか?

そもそも、ToDoリストとは、自分がやるべきことをリストにして管理して、達成できたらチェックを入れるような作業管理ツールです。

 

その日のうちにやるべきことをリストにしているので、後からなんども「何やるんだっけ?」と思い返すことなく、脳のメモリーを広く使えるというメリットがあります。

 

ただ、このToDoリストについて、ニューヨークタイムズ紙のベストセラー作家である、ケビン・クルーズ氏が皮肉たっぷりに

「消えることのないウィッシュリスト」

と、名付けています。

つまり、その日にやるべきToDoを時間が足りなかったからと言って、翌日に回してしまうことを繰り返して、「いつまでも終わらないリスト」になっていないのか?ということです。

The Busy Person’s Guide to the Done Listに記載されている調査結果だと、「ToDoリストの41%は終わらずに持ち越されてしまっている」そうです。

 

「明日やろうはバカやろう!」って、誰かに言われたことがある気がする・・・・

 

なぜ、これが起きるのかというと、人は心理的に、簡単な仕事から取り組もうとしてしまうため、難しい仕事やめんどくさい仕事を後回しにしてしまうからです。

そして、最終的に溜まった仕事で、パンクを起こしてしまう。

 

では、どうすればいいのか?

それは、ToDoリストを通さず、カレンダーに、すぐにいつ作業するのか登録してしまうだけです。

 

 

このメリットは2つあります。

メリット①:未来の作業を登録するほうが心理的負担が軽い

脳の機能的に、朝にめんどくさい作業をすることで、午後からの効率性がアップするということがわかっています。

これは、意思決定エナジーが時間が経過するほど消費するからです。

なので、朝にToDoリストをチェックして、負荷の大きい作業からすべきなのですが、なかなかそこから手がつけられない。

なので、「今日中に終わらせればいいから時間があるから午後からやろう」と思ってしまいます。

これが負の連鎖。

 

ただ、未来の自分のスケジュールに登録する場合であれば、めんどくさいという感情が生まれづらい(現在志向バイアス)

これは、未来の自分と今の自分を切り離してスケジュールを組むことができるので、自分に対する心理的プレッシャーを低くすることができます。

合理的な判断によるスケジュール設定が可能です。

 

メリット②:先送りによる心理的罪悪感が低い

未完了のタスクによって意識的・無意識的に悩まされる現象をツォイガルニック効果と呼ばれています。

これによって、寝る前に不安な感情になり睡眠の質が下がってしまう可能性があります。

フロリダ州立大学の研究によれば、タスクをToDoリストではなくスケジュール表に入れることで、ストレスが減り認知能力が高まることがわかっています。

 

という僕も最近はToDoリストは使わず、Google Calendarに細かく登録するようにしています。

みなさんも、今日からToDoリストではなく、必要な仕事をスケジュールにすぐに登録するようにしてみてはいかがでしょうか?

 

心理的にもプレッシャーが解放され、脳も効率的に使えるようになるかもしれません。

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