2021-10-16

「全て理解した」気になる『ダニングクルーガー効果』

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山本 マサヤ

【心理戦略コンサルタント&メンタリスト】 『心理学で人間の不思議を解き明かして社会実装する』 心理学を使って「人・企業の可能性を広げる」ため、心理学を駆使したマーケティング戦略立案や人材育成のセミナーを開催。 また、メンタリズムという心理誘導や読心術のエンターテイメントショーも行う。 トップランナー100人選出(クラウドワークス株式会社、株式会社サイバーエージェント)/MENSA所属 詳しい情報はについてはこちらから『about 山本マサヤ』 お仕事などのお問い合わせは『お問い合わせ』からご連絡ください。

 

今回は、ダニングクルーガー効果と、成長の壁を越える方法について。

ダニングクルーガー効果というものがある。

 

 

これは、自分の能力を実際よりも過大評価してしまうバイアスだ。

グラフの縦軸が自信で横軸が経験値。

何かを勉強し始めて、ある程度立つと「完全に理解した」と思ってしまう。

心理学だと、10冊くらいの本を2ヶ月かけて読むと、どの本にも同じようなことが書いてるように見えてくる。

そうなる気持ちはよくわかるよ。

 

そういう「完全に理解したモード」で、誰かに間違いを指摘されると、どうしても言い訳をしたり、適当なことを言って誤魔化してしまう。

それは、ダニングクルーガー効果の最初の山にとどまっている状態で、実はまだまだ成長の途中ということ。

その山頂で、下っていくのが怖くて、意地になっている状態である。

さらに、成長するには谷を降っていく状態になっていない。

 

 

論語に「過ちては改むるに憚ることなかれ」という言葉がある。

これは、間違った時は素直に間違いを認めて改めないさいというものだ。

 

ダニングクルーガーの「完全に理解した」の山から次の成長のために、谷を転がり落ちるには、自分の間違いを認めて、知識を加えたり・磨く必要がある。

 

間違えたり、失敗したり、知らないということを知ることは、成長のチャンス。

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