山本 マサヤ
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あるネット番組で「仏教の教えが好き. 物に執着したくない」と語っていた人がいた.
物質的な「執着」もそうだけど, 感情的な「執着」についても考えてみたくなった.
ネガティブな感情ほど, 心に永く住まう.
そして、その感情に執着しないために, 何も感じなくなるようにしようとするのが一般的な人の傾向.
例えば, 「アンガーマネージメント=怒りを感じないようにする」と解釈されているように.
でも, その解釈でトレーニングした先にあるのは「解離症状」.
アンガーマネジメント
1970年代にアメリカで生まれたとされている怒りの感情と上手に付き合うための心理教育、心理トレーニングです。
怒らないことを目的とするのではなく、怒る必要のあることは上手に怒れ、怒る必要のないことは怒らなくて済むようになることを目標としています。 日本アンガーマネジメント協会
自分が自分であるという感覚が失われていく.
どうやら, 心と体は一体でなくてはいけなくて, 感情が発生したら上手に身体に表現させてあげる必要があるようだ.
禅宗だと, 「無」と「空」の違いに近いのかもしれない.
そこまで, 禅宗に詳しいわけではないけれど(鈴木大拙先生の本を数冊読んだ程度), 心を無くすのではなく, 心を空にする.
心が無いと解離症状を起こしてしまう, 心が一杯だと感情のコップから溢れて受け入れられない.
でも、心が「空」ならと考える.
「どうでもいいし, そうでもいい」ぐらいの気持ちを持ち方も1つの手かなと.
受け取った感情も適度に排泄して, 心をスッキリさせながら生きていこう.
溜まったら出そう. う◯ちと一緒.
どうしても心にモヤモヤが残るなら, 瞑想やマイドフルネスもいいけど, 美味しいものを味わって食べよう.
それもまた, マインドフルネス.
最近, そんなことを考えてた.
PS
しばらく前から, 禅宗についてよく読み, 考えるようになったおかげで, 禅宗の考えと心理学の理論を紐づけて考える機会が増えていて, その紐づき方が面白い.
心理学好きが心理学に行き詰まったら, おすすめの寄り道.
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