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山本 マサヤ
【心理戦略コンサルタント&メンタリスト】
『心理学で人間の不思議を解き明かして社会実装する』
心理学を使って「人・企業の可能性を広げる」ため、心理学を駆使したマーケティング戦略立案や人材育成のセミナーを開催。
また、メンタリズムという心理誘導や読心術のエンターテイメントショーも行う。
トップランナー100人選出(クラウドワークス株式会社、株式会社サイバーエージェント)/MENSA所属
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心が行動をコントロールするのと同様、行動もまた、心をコントロールします。
そのことを巧みに使い、世の中には消費者に意図した感情を起こさせるために、行動をコントロールしていることがあります。
その中の1つが、”うなずき”です。
“うなずき”によって、人は無意識に好感を抱くと言われています。
ヴュルツブルク大学のイェンス・フォスターが面白い実験を行っています。
定番商品をコンピューター画面上で水平方向・垂直方向に移動させ、被験者は商品を目で追うために、首を上下または、左右に振る必要がある状態を作りました。
その後、その商品を購入するかどうか検証を行った結果、
うなずいた被験者(垂直方向に商品を動かした)は商品に好感を持ち、購入する確率も高かったが、首を振った被験者(水平方向に商品を動かした)は商品に対する評価が低く、購入しようとしなかった。
この結果をもとに、ニューロマーケティングの父”デイビット・ルイス”は、
「顧客が頻繁にうなずくような演出をすれば、購買意欲が高まり、首を振るようにすれば、売上が低下する可能性がある」と言及しています。
と言うことは、
某ハンバーガーショップの場合
↑よりも、
↑のほうが、ハンバーガを選択する時の、垂直方向の動きが多いため、購買確率が高い。
アパレルショップのウィンドウ
↑よりは、
↑のような陳列のほうが、購買されやすいと考えられます。
もちろん、そもそも商品が魅力的である必要がありますが、それだけでなく、陳列の仕方へ心理学の研究を活用してみるのは、いかがでしょうか。
参考文献:
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