山本 マサヤ
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ネガティブであることは、よくないことだと思われていますが、実は、ネガティブな感情は創造性をアップさせると言われています。
ほんまでっかTVでも、澤口先生が、
「脳科学的には常識。ネガティブな感情が悪いと思われているのは間違い。記憶力がよくなる。創造力が良くなる。悪いことを言われて落ち込んだ後に、絵画や工作をさせると、出来上がりがよくなる。専門家が創造性を測定しても落ち込んだほうがよかった。記憶力を左右するノルアドレナリンがネガティブな感情の時に分泌される」
と、紹介していました。
ハーバード大学で、ネガティブな感情と創造性の関係性について実験が行われています。
その実験では参加者をランダムに以下の3つのグループに分けました。
・無視や仲間外れなどの社会的拒絶を受けるグループ
・褒められるなどの社会的承認を受けるグループ
・社会的影響を受けずに1人で作業をするグループ
それぞれのグループは与えられた環境の下、コラージュを作成するという課題が与えられ、その完成品を芸術家が評価しました。
実験中のストレス状態については、鬱状態の時に分泌されるDHEASの数値を計測することで判定しました。
(※DHEASはストレスにさらされ続けると減少していき、気持ちが落ち込むようになる。つまりDHEASが低いほど、気持ちが落ち込んでいる状態の可能性がある。)
実験の結果、社会的拒絶を受けたグループが最も創造的な作品を作っており、DHEASの値が低い(鬱状態に近い)人は、より創造的であったという結果が出ています。
アリストテレスが残した言葉として以下のものがある。
「哲学や詩、芸術や政治にすぐれた人はみな、ソクラテスやプラトンを含めて、憂鬱質的な気質があるし、鬱病に悩んだ者もいる」
当時から、アリストテレスは鬱と創造性の関係性を見抜いていたのかもしれない。
参照:
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