山本 マサヤ
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お久しぶりです。
山本マサヤです。
しばらく更新をお休みして申し訳ないです。
先月末まで、あることにチャレンジしていまして、しばらく更新が止まっていました。
今月末までには吉報をお届けできればと思います!
さて、今回の心理学コラムのテーマは
『あなたの印象をよくする2つの質問方法』
です。
ノーベル賞を受賞した心理学者ダニエル・カーネマンの著書『ファスト&スロー』をご存知ですか?
上下巻なので、そこそこボユームがあるんですが、「人がなぜ非合理的な判断をしてしまうのか?」について、
日常生活やマーケティングの視点で書かれている良書です。
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その中で、質問の順番だけで答えが変わってしまう以下の実験が紹介されています。
著者が学生に対して、以下の順番に質問しました。
1。先月、何回デートしましたか?
2。近頃、どのくらい幸せですか?
研究では、最初の質問に気分良く答えられた人は、2つ目の質問にも気分良く回答していることがわかっています。もちろん、1つ目の質問は、上の例とまったく同じでなくても構いません。
最初の答えが「相手の気持ちを前向きにさせる」と思う質問を選んでみましょう。
ただし、質問の順番を逆にしてしまうと効果はありません。これは、カーネマン氏の理論によると、「幸せ」とは単純でなく、即座に判断できるものではないため、前の質問で生まれた気分が2つ目の質問にも引き継がれることが理由とされています。
つまり、最初に相手にポジティブな感情を起こさせ質問をすると、その感情が次の質問にも影響を与えて、
ポジティブな回答が返ってくるというものです。
人は感情の動物であり、目の前に見えているものに対して、感情による影響を大きく受けています。
同じ風景や音楽でも、ポジティブな時と、ネガティブな時で感じ方が違いませんか?
心理学ではこの効果は、プライミング効果(先行刺激効果)と呼ばれています。
直前に受けた影響によって、後から受ける刺激の効果が変わるというものです。
これは、無意識の中で行われるため当人は気づくことがありません。
※この心理効果はとても興味深く面白い実験がたくさん行われています。
そして、この心理効果について、心理学ブロガーのエリック・バーカー氏は、この研究を雑誌『The Week』の記事で詳しく紹介し、この2段階の質問テクニックをうまく活用すれば、相手に自分を好きになってもらうことができると説明しています。
相手が質問内容について良い感情を持てば、その感情を質問者に対しても向けてくれるというわけです。
好きな異性がいるなら、ちゃんとSNSをチェックしてみて、その人が楽しかった思い出を覚えておくのはいいかもしれません。
「この前、旅行楽しそうだったね。どうだった?」「◯◯って映画どうだった?」
など、その人が楽しかったであろう思い出をチェックして、次に会った時の話題としてストックしておきましょう。
その楽しかった思い出の感情が、あなたとの時間にも反映されて、
あなたと一緒にいた時間が楽しいものだったと無意識に思ってくれるようになるはずです。
まさに、メンタリズムです!笑”
参照:
・How to make someone feel fantastic (or awful) about their entire life | Barking up the wrong tree via The Week
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