山本 マサヤ
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こんにちは、山本マサヤです。
みなさんは速読を身につけようと練習したことはありますか?
本を読むのが好きな人は、「速読」というワードを一度は必ず聞いたことがあると思います。
「速読は何か?」という説明は不要かもしれませんが、
文字通り「本を速く読む技術」のことです。
この速読という考え方は1950年頃から存在しました。
僕も速読を身に付けたくと、速読に関する本を数冊読んで練習をしたことがあります。
「読むスピードが上がると、たくさん知識が身につくし、脳の処理力もアップするから一石二鳥じゃないか!」という考えからです。笑”
ちなみに、速読にはたくさんの種類があって、少なくとも以下の種類が存在するようです。
【ジョイント式】
【SRR速読教室】
【NBS日本速読連盟】
【クリエイト速読スクール】
【日本速読セミナー】
【SRS速読法】
【日本速読協会】
【七田式右脳速読】
【フォトリーディング】
出典:速読法の種類と特徴
さて、そんな速読ですが、2016年にカリフォルニア大学のKeith Rayner氏が速読に関する研究論文が発表されました。
それは、「速読は意味がない」というものです。
これは、過去に行われた速読の研究から約200本の論文を選び、それぞれのデータをチェックしたもの。現時点における速読リサーチの集大成といっていいでしょう。
その結論とは、おおむね以下のようなものです。
1.眼球をすばやく動かしたり、周辺視野を使ってページを見わたすようなテクニックはすべて無意味。全体の読書時間のなかで目の動きの重要性は10%以下なので、いくら眼球を鍛えても意味がない。
2.フォトリーディングのように、潜在意識に本の内容をインプットすることもできない。人間の脳は、同じ文章を何度か読み直しながら理解を深めていく構造になっており、パラパラとページを進めていけば、それだけ内容の理解度が低くなってしまう。
3.実際に普通の人よりも速く本が読めることを証明した者はいない。2008年には、速読大会でチャンピオンになった人物に「ハリー・ポッター」の最新刊を読んでもらう実験が行われたが、ストーリーをまったく理解できていなかった。
どうやら、速読は「本を読むスピードは上がるが、理解度は低下する」ようです。
どうやらこれは、人間の目のメカニズムに原因があるようです。
人が文字を認識し、脳が理解し、次の単語に目が移動するまでにかかる時間
には限界が存在しているので、それを超える速度で本を読むことは不可能というものだそうです。
とは言え、諦めてはいけません!!!
では、耳で読む『オーディオブック』はどうでしょうか?
FeBe!というサービスはご存知でしょうか?
芥川賞もオーディオブックで”聴ける” – FeBe(フィービー)
これは、本人が本を読む代わりにナレーターが読んでくれるサービスです。
最新の本から、古典の名作まで幅広く揃っています。
しかも、再生速度の調整が可能です!!
オーディオブックは文字を目で追うわけではないので、目のメカニズムの影響を受けませんし、再生速度をアップさせることで、たくさんの本を読む(聴く)ことができます。
(おそらく、耳で理解する作業は、脳のワーキングメモリー(処理力)に依存します。)
同じようなサービスはAmazonも提供しています。
Audible (オーディブル)
プライム会員なら3ヶ月間無料で利用可能です。
私も現在利用しています。。。。
(ただ、商品数があまり豊富ではないという欠点が・・・)
もちろん、人により向き不向きはあるでしょうが、速読に興味がある人は歩きながらでも本を読める、FeBe!のようなオーディオブックのサービスを利用してみたらいかがでしょうか?
参照:
・速読の真実:なぜ速く読めるのか、理解度に影響はあるか、オススメのアプリは…など
・「速読」は科学的に不可能だと証明される。最も有効なのは「飛ばし読み」スキルを上げること
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