山本 マサヤ
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こんにちは、メンタリストの山本マサヤです。
みなさんはどうしても忘れたい思い出はありますか?
『仕事での失敗』や『失恋』など、少なからず1つは持っていると思います。
そして、そのような嫌な思い出は忘れようと思ってもなかなか忘れられないことが多くないですか?
[su_heading size=”20″]人は悪い思い出に引きずられる[/su_heading]
ニューヨーク大学のAlison Ledgerwoodは、以下の面白い実験を行っています。
AグループとBグループを作って、以下の順番に質問をしたました。
Aグループ
調査員「成功率が70%の手術をどう評価する?」
被験者この手術を好評価しました。
次に、
調査員「しかし、この手術は30%の確率で失敗します。」
と伝えると、この手術を好ましくないと評価しました。
Bグループ
調査員「失敗の確率が30%の手術をどう評価する?」
被験者はこの手術を好ましくないと評価しました。
次に、
調査員「しかし、この手術は70%の確率で成功します。」
と伝えたものの、この手術に関して、好評価に考えが変わることはありませんでした。
参考:Getting stuck in the negatives and how to get unstuck Alison Ledgerwood TEDxUCDavis
質問する順番を変えただけにも関わらず、一度でもネガティブな情報を与えてしまうと、
その考え方から抜け出せなくなってしまいます。
どうやら人間は1度ネガティブな印象を持ってしまうと、そこからなかなか抜け出せなくなるようです。
これを、『バイアスがかかる』と言います。
(厳密には確証バイアスと言います)
そして、人はネガティブな情報に流されやすいです。
あなたがファンだった芸能人がいるとして、どんなに大好きでも、
1つの悪いニュースで一気に嫌いになってしまった経験はありませんか?
これも、あなたの考えにバイアスがかかっているといえます。
(正確には認知的バイアス・・・・いろいろありすぎ)
[su_heading size=”20″]ネガティブ感情の克服方法[/su_heading]
さて、もしあなたが今ネガティブな感情を抱いているなら、残念ながらすぐに克服することは難しいです。
しばらく、その悩みと向き合う必要があるでしょう。
しかし、その悩みを軽くするのを早める方法があります。
それは、感情や体験を紙に書き出すことです。
1972年にマリーゴールド・リントンが行った実験によると、1つの体験の記憶の強度はエピソード記憶(感情を伴うリアルな体験記憶)と意味記憶(知識としての記憶)で反比例することがわかっています。
つまり、1つの事実は「体験として記憶」と「知識としての記憶」で反比例します。
失恋した思い出も「これはどういう体験だったのか?」理解できていないので、
思い出すたびにつらくなります。
その記憶が「こういう体験でこういうことを得られた」と知識として理解することで、
意味記憶に変換し、エピソード記憶を弱めるのです。
なので、つらい思い出を紙に書き出し具体的にどういう体験で何を得たのか理解すことで、
意味記憶(知識)に変換し、感情を和らげることが可能なのです。
もし今、辛い思い出を抱えているならば、ぜひ、実践してみてください。
参考:
・Getting stuck in the negatives and how to get unstuck Alison Ledgerwood TEDxUCDavis
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